選抜高校野球・駒大苫小牧高校出場辞退

【2006年3月3日】

3月3日の四国新聞、日刊スポーツ、朝日新聞、中国新聞の報道によると、2004年、2005年の夏の甲子園大会優勝・駒澤大学付属苫小牧高等学校の野球部員の3年生が飲酒・喫煙により補導された問題で、同高校の篠原勝昌校長は同日、3月23日から兵庫県甲子園球場で開かれる第78回選抜高校野球大会毎日新聞社日本高野連主催)の出場を辞退することを明らかにした。

日刊スポーツと中国新聞によると、卒業式のあった3月1日、野球部員10人を含む同校の卒業生14人が苫小牧市の居酒屋で飲酒・喫煙を行ったとして北海道警察本部に補導された。学校が3月2日に部員に確認したところ、事実を認めた。なお大会に出場予定の1・2年生はこれに含まれていない。篠原校長は会見で「非常に残念」と今大会の出場を辞退することを明らかにし、これにより同校の夏・春の甲子園大会連覇はなくなった。

四国新聞によると野球部の監督と部長もその責任を取り篠原校長に対して辞任届けを提出し受理された他、篠原校長も辞意を表明している。同校は2005年夏の甲子園に優勝した後、当時の野球部長が部員に暴力行為を行ったとして1年間の謹慎処分を受けた不祥事があったばかりだった。四国新聞は大会役員のコメントとして2006年の選抜大会には北海道地区の補欠枠第1位である北海道栄高等学校が代替出場する見通しであることを示している。

なお中国新聞によると、日本高野連の規定で、3年生はそれまで公式戦が終了する11月末までの登録となっていたが、2004年度からそれが改正され、登録期間が卒業式の日まで継続することになっている。

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