赤福餅、売れ残り商品も再利用していた 営業禁止に

【2007年10月19日】

伊勢市にある赤福餅本店

日刊スポーツによると、和菓子メーカー・赤福が店頭で売れ残った商品を再度包装・製造日を改ざんしたほか、一度製造された製品を再利用する行為をしていたことが農林水産省の調べでわかった。これを受けて、三重県食品衛生法違反の疑いがあるとして、赤福を10月19日付を持って無期営業禁止処分とした。

朝日新聞によると、赤福は当初「売れ残った商品は焼却処分して、再利用はしていない」と説明していたが、実際には店頭にあった商品を一度回収し、アンコとに分けて再利用した。これを同社内では「むき餅」や「むきアン」と説明。その半分は関連会社に売り、残りは排水処理施設に入れて汚泥として取り出した後肥料にしていた。むきアンの商品は少なくとも2000年5月から今年1月までの間に月3000-6000キロ程度販売されていたといわれる。またむき餅は全体の1%を餅の製造工程から出るカスとともに半製品の餅と混ぜ合わせて原料として使用していた。ただし今年1月13日からはそれを焼却処分に切り替えている。

日刊によると、赤福の浜田典保社長が会見し「このような事態になり関係者や消費者の皆さん方には申し訳ありませんでした」と謝罪するとともに「売れ残り商品の再利用は習慣的に行われた」と組織的な不正を行っていたことを認める発言をした。

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