紀伊半島沖でタンカー衝突、死者も

【2005年7月16日】 7月15日午前4時頃、三重県の熊野灘の沖合いで、タンカー同士が衝突する事故があった。タンカー「日光丸」(499トン)がタンカー「旭洋丸」(697トン)に衝突、両船とも火災を起こした。第4管区海上保安本部が救助および捜査に当たっている。事故当時、付近海域は濃霧警報が出されており、視界は悪かった。

衝突された「旭洋丸」では、乗組員1人が死亡、もう1人が火傷を負うなど負傷、5人が行方不明となっている。死傷した2人は、炎上する海に飛び込み、付近を航行していたタンカー「さんこう丸」に救助された。三重大による司法解剖では原因は水死である。「日光丸」は乗組員により火災を消火したのち、機関を停止、乗員は海に飛び込み、近くを航行していた貨物船「慶洋丸」に救助された。

火災は同日夕方になっても収まらず、第4管区海上保安本部による救助作業は難航している。

また、海上保安本部では、衝突時「日光丸」(499トン)を操船していて、その後救助された一等航海士(鹿児島県)を、業務上過失往来妨害と業務上過失致死の疑いで逮捕した。航海士は容疑を認めている。

この事故とは別に、10日に山口県沖でタンカーと貨物船が、15日には和歌山県沖でタンカーと貨物船が衝突する事故があった。

関連記事

出典


この記事はアーカイブされており、原則として編集ができません。

ウィキニュースに掲載された記事は、執筆・公開された時点のものであり、公開後に発生・判明した出来事や知識を網羅しようとするものではありません。

訂正がある場合、訂正内容とともに{{editprotected}}テンプレートをトークページへ追加することで管理者目に留まるようになります

なお、方針により、アーカイブされた記事内容の変更・更新は行わず、文法や書式の修正依頼などのみ受け付けています。

なお、掲載されている情報源や外部リンクの中には、時間の経過によりオンライン上で利用できなくなったものがあります。