東海道新幹線の新型車両・N700Aが運行開始

【2013年2月8日】

日本経済新聞によると、JR東海2月8日(UTC+9)から、東海道新幹線で約6年ぶりの登場となる新型車両・「N700A」の営業運転を開始した。

N700Aは、現行のN700系をベースにしつつブレーキ性能を向上させ、ダイヤの乱れの際に自動運転で遅れを取り戻す『定速走行装置』などを新採用。N700系とは、最高時速270kmであることと、東京-新大阪間の所要時間は変わらないが、安全性や快適性に一段と磨きを掛けた車両となっている。同社は2014年3月までに合計13編成を投入する予定である。

また、N700系と外観はほぼ同じであるが、車体側面には「Advanced(進化)」の頭文字である「A」の文字をあしらったロゴマークを入れた。また、ブレーキ装置を改良し、停止までの距離をN700系よりも約10%短縮。台車の振動を常時監視し故障を未然に防止す機能も搭載した。設備面では、座席は頭部の両端を厚くすることで座り心地を改善し、これまでグリーン車のみであった吸音床を全車両に導入することで車内の静粛性を向上させた。トイレなどには発光ダイオード(LED)照明を取り入れており、環境にも配慮している。

共同通信によると、この日、同新幹線の両端の東京・新大阪両駅で出発式が開催された。使用列車の指定席はほぼ満席となった。このうち、東京駅では、新車両を一目見るため、乗客の他に鉄道ファンら約400人が結集。午前7時に同駅の駅長の合図で発車するや、ファンらは一斉に写真動画の撮影に興じた。

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