札幌競馬場の新たな幕開け
【2014年7月26日】
7月26日土曜日 (UTC+9)に、札幌競馬場がグランドオープンした[1][2]。2012年から改修をスタートしており[2]、今回の改修は41年ぶりとなる[2]。なお総工事費は約140億円が費やされた[2]。
開門は午前9時の予定であったが約30分前倒しされ[2]、午前8時25分に開場された[1]。開場直前に行われた除幕式では、札幌競馬場の場長を務める河原太一氏を始め、新人騎手の井上敏樹騎手(19)や小崎綾也騎手(19)およびファン代表が出席した[3]。無事に除幕がなされると、徹夜組30人を含む3285人から祝福の拍手で新たなスタートが切られた[3]。JRAによると、正午までに約1万3千人が来場したという[2]。
先だって、7月8日に竣工式と内覧会が行われており[4]、その際に日本騎手クラブの会長という立場で出席した武豊氏は、スタンドの良さを称えスタンドに見合うレースを披露したいと意気込んだ[4]。さらに過去へさかのぼって昨年の11月30日にてすでにパークウィンズ棟が先行オープンされているが、28日の内覧会では厳寒期の寒さ対策にも触れられており、気密性の高さを評価する声も聞かれた[5]。
新スタンドの最大の目玉は120メートルに及ぶ「もいわテラス」である[6]。競馬場としては初めての試みであり、競馬場内はもとより、藻岩山や札幌市内の町並みを展望できるように設計された[6]。他にも、コースへ向かう馬をすぐそばで観覧できる「はなみち」を設けるなど新たな試みがなされている[6]。
レースコースの洋芝は、2012年に開催終了したのちに、2013年の秋にかけて31,600平方メートルにおよぶ張替を行い、芝の生育を促進するための更新作業も併せて実施された[7]。生育はおおむね順調であるという[7]。26日の第11レースに「札幌競馬場グランドオープン記念」が行われ、1番人気のスーパームーン号が勝利した[8]。騎乗していた四位洋文騎手は「雨が降った馬場でしたが、初回だけに走りやすい馬場でした」と馬場の良さを評価した[8]。
情報源
編集- ↑ 1.0 1.1 山科武司 『競馬:札幌競馬場 改修を終えグランドオープン』 — 毎日新聞, 2014年7月26日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 『新生・札幌競馬場オープン 席取りレースも白熱』 — 北海道新聞, 2014年7月26日
- ↑ 3.0 3.1 『新スタンド完成の札幌競馬場で除幕式』 — 日刊スポーツ, 2014年7月26日
- ↑ 4.0 4.1 『札幌の新スタンドを武豊が絶賛』 — 東京スポーツ, 2014年7月9日
- ↑ 『新・札幌競馬場のお披露目!』 — 札幌市, 2013年12月2日
- ↑ 6.0 6.1 6.2 『ユタカも絶賛!新装・札幌競馬場が完成』 — デイリースポーツ, 2014年7月9日
- ↑ 7.0 7.1 『[馬場情報]札幌競馬場 [News]』 — 日経ラジオ社, 2014年7月25日
- ↑ 8.0 8.1 『【札幌競馬場グランドオープン記念】(札幌)~スーパームーンが接戦制す [News]』 — 日経ラジオ社, 2014年7月26日
外部リンク
編集- 『7.26 新!札幌競馬場 GRANDOPEN』 — 日本中央競馬会, ※PDF
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編集- 札幌競馬場が大規模改修、再開は2014年8月予定(2012年9月3日)