時津風部屋の力士暴行死事件 兄弟子3人執行猶予刑 相撲協会は解雇処分

【2008年12月25日】 日刊スポーツによると、2007年6月に日本の大相撲時津風部屋の序の口力士だった時太山(斉藤俊)さん(当時17歳)が暴行死した事件で、傷害致死罪に問われた兄弟子3人に対して、12月18日(UTC+9名古屋地方裁判所は判決を言い渡し、3人に対していづれも執行猶予付き有罪判決を言い渡した。これを受けて日本相撲協会は同日付を持ってこの3人を解雇処分とした。

芹沢政治裁判長は「刑事責任は重い」とした上で、先代の時津風親方・山本順一被告(58歳。傷害致死で起訴済み)が指示したとして、怒涛(伊塚雄一郎。26歳)、明義(木村正和。25歳)の2被告にはいづれも懲役3年(求刑はいづれも3年6ヶ月)、時王丸被告(藤居正憲。23歳)については懲役2年6ヶ月(同3年)と、3人全員に執行猶予5年の有罪を言い渡した。判決は「弟子が親方の指示に逆らうことが極めて困難なことは複数の相撲部屋関係者からも口をそろえている。犯行は山本被告の指示で行われた」としている。

中日スポーツによると、日本相撲協会の武蔵川理事長は会見で「3月6日に開催した理事会で、(3人の力士が)有罪になった場合は解雇処分とするという決議がなされている。師匠の現・時津風親方からも控訴しないと報告を受けたので、師匠に3人の解雇処分を通告しました」と話した。また現・時津風親方も「今回のことで協会や相撲ファンの皆さんにご心配をおかけしたことをお詫びします」と謝罪し、3人に対しても「今後も彼らを見てあげたい」と話している。

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