日本の大相撲、春場所中止の方針固める 夏場所以後にも影響か?

【2011年2月6日】

昨年・2010年の日本大相撲・春場所<会場:大阪府立体育館> CC BY-SA 2.0
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ウィキペディア大相撲八百長問題に関する記事があります。

東京新聞によると、力士の一部が八百長行為を行ったとされている問題(大相撲八百長問題)で、日本相撲協会は2月6日<UTC+9>の臨時理事会で、3月13日初日で開催される予定だった日本の大相撲春場所大阪府立体育館)の開催中止を正式に決定する見通しとなった。

東京新聞によると、日本の大相撲が不祥事で開催中止となるのは昭和以後では史上初で、不祥事以外で見ても第2次大戦の影響で国技館の修復作業が遅れた影響で取りやめた1946年夏場所以来67年ぶりである。不祥事では昨年、野球賭博問題でゆれた直後の7月・名古屋場所でこの問題に関与した力士について、解雇や謹慎処分による休場力士を出しながら無事に開催できたが、今回は日本の大相撲の根幹をも揺るがす事態として特別調査委員会の調査を実施している。ある協会幹部は「開催を中止したときの混乱よりも、開催を予定通りした場合の混乱が大きく、(今の状況では)開催できる状況ではない。新たな疑惑力士が出てしまうとどうしようもない」と答えている。

日刊スポーツによると、日本相撲協会の放駒理事長(63)は2月4日の会見で「(春場所の開催は)気持ちとしてはやりたいが、ファンに納得してもらえない状態で(開催をしたら)いいのか考えないといけない」と中止を示唆。また2月6日から発売する予定になっていた観戦入場券の前売りも延期することにしていた。

また、デイリースポーツによると、特別調査委員会の会合(2月5日)で、伊藤滋委員会座長は「3日間で結論を出せというわけには行かない。携帯電話を解析したりすると1-2ヶ月程度はかかると思う」と、一連の八百長問題の調査が長期化する可能性を明言した。伊藤氏は「(本場所の日程については)外部役員だから重視していない」としているが、今回の調査が長期化するようであれば、春場所だけどころか、5月の夏場所の開催にも影響する恐れがある。

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