新型インフルエンザ、関東でも発症確認

【2009年5月21日】

最新の日本での
都道府県単位の感染分布図
██ 死亡者を確認
██ 感染者を確認
██ 感染の疑いのある者が存在
(資料)豚インフルエンザ感染拡大を受けてマスクを着用する市民ら(2009年5月、JR学研都市線の車内にて、GFDL
(資料)豚インフルエンザ感染拡大でマスクが売り切れとなった薬局(2009年5月、大阪市大正区、GFDL

毎日新聞によると、豚インフルエンザといわれる新型インフルエンザで、東京都神奈川県川崎市は5月20日(UTC+9 以下同)、アメリカへの渡航から帰国した女子高生2人からそれに感染したことを発表した。成田空港の検疫で見つかった例を除けば、関西以外の地域で新型インフルエンザが確認されたのは初めてのケースである。

同記事及び同新聞の別の記事によると、この女子高生2人は川崎市の洗足学園高等学校の生徒。5月11-18日に世界各国の高校生が集まる「模擬国連」の会議に出席するために3年生の4人と同行した女性教諭1人を含む7人でニューヨークに渡り、問題の2人は同じホテルの同じ部屋に宿泊をし、5月19日13時55分着のコンチネンタル航空の便で成田空港へ帰国した。このうちの2年生の女子生徒(16歳)は機内でインフルエンザに発症。空港帰国時に39℃の発熱があった。しかし検疫ではインフルエンザA型、B型とも陰性と判定されていた。しかし20日になっても発熱が収まらず、家族がこの女子生徒の在住している八王子市保健所に相談した上で同市内の医療機関で簡易検査をしたところA型インフルエンザの陽性反応が出た。更に遺伝子検査をして新型インフルエンザにかかっていたことが判明した。発熱は現在も続いているが容態は安定している。もう1人の女子高生(16歳)は川崎市の在住。5月20日にやはり発熱やのどの痛みを訴えて発熱外来を受診し、簡易検査をした結果A型インフルエンザにかかったことがわかり、更に同市の衛生研究所で遺伝子検査をした結果、新型インフルエンザにかかったことが判明した。

毎日新聞の別の記事によると、今回の事態を受けて川崎市にある洗足学園では急遽記者会見を開催し、前田隆芳校長は当初「はっきりとした連絡がなかった」としながら、その後「八王子在住の生徒は親から、川崎在住の生徒は川崎市から連絡がありました。2年生の2人です」と同高校の生徒であることを正式に発表した。

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