強い台風21号、南シナ海に抜ける—フィリピンの死者400人に迫るとの情報

【2006年12月2日】

台風第0621号「ドリアン」
台風号、2日午後1時20分。アメリカ海軍調査研究所による
2日午後0時45分に
気象庁が発表した
2日正午の実況
位置 南シナ海北部
北緯13度35分
東経116度35分
大きさ
強さ 強い
中心気圧 965hPa
最大風速 35m/s
進行方向 西
速度 10km/h
暴風域 半径100km
強風域 北側330km、南側300km

気象庁によると、台風21号「ドリアン」(Durian) は、フィリピンルソン島を横断して南シナ海に抜け、2日正午現在、ベトナムの東約800kmにあって西に進んでいる。

読売新聞は、この台風の影響で、フィリピンで388人が死亡し、96人が行方不明になっているとのフィリピン赤十字の1日の情報を伝えた。これはフィリピンのアルバイ州マヨン山及びその周辺で、火山灰などの泥流が発生したことによる。マヨン山は、夏に噴火活動をしたばかりだった。朝日新聞によれば、泥流は場所によって屋根の高さにまで達し、マヨン山南東部で家屋の崩壊などの被害が発生している。約5,000世帯、2万5,000人が避難している。また同州など4州で停電が発生している。


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