子供のせき、風邪薬よりはちみつが効果ある可能性
【2007年12月18日】
朝日新聞によると3日、アメリカペンシルバニア大の研究チームは、子供のせきを止めるためには「そばはちみつ」が市販風邪薬よりも効果があるとする研究結果を医学誌[1]上で明らかにした。
ロイター通信と朝日新聞によれば、研究チームは米農務省傘下の「米国蜂蜜(はちみつ)協会」の資金提供を受け、2~18歳の小児風邪患者100人以上を対象に、そばはちみつ、風邪薬、ダミーの服用剤(偽薬)の三種を使ってはちみつと風邪薬それぞれに含まれるデキストロメトルファンの効能を比較。その結果、はちみつを飲用後にせきが減ったとする子供が多かったという。「そばはちみつ」には通常よりも多くの抗酸化物質が含まれているといい、これが症状の改善へ繋がった可能性がある。
ただし、1歳未満の子供にはボツリヌス中毒の危険性があるため服用は避けたほうが良いという。
出典
編集- 『子どものせき、市販薬よりはちみつが効果ある可能性=米研究』 — ロイター通信, 2007年12月3日
- asahi.com 『子どものせき止め、はちみつが効果 米大学チーム』 — 朝日新聞社, 2007年12月5日
参考文献
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- ↑ Paul IM, et al. Effect of honey, dextromethorphan, and no treatment on nocturnal cough and sleep quality for coughing children and their parents. Arch Pediatr Adolesc Med. 2007 Dec;161(12):1140-6. PMID 18056558 (英語)