奈良市の「病欠」職員、職務強要で逮捕

【2006年11月16日】 読売新聞によると、奈良市環境清美部の元職員で無職の中川昌史容疑者(42歳)が、同市の談合防止のために導入する計画だった「郵便入札制度」を延期させるため市の幹部に圧力をかけたとする職務強要容疑で、奈良県警察本部は11月14日、中川容疑者を逮捕した。

中川容疑者は2006年8月、3回にわたり奈良市役所幹部に対し、机をたたくなどして「郵便入札はアカン」と脅迫し、この制度の導入を延期させた。中川容疑者は「セクション別交渉で話すとはいっていないし、また机もたたいていない」と容疑を否認している。また産経新聞によると、奈良市の担当者は「机をたたいたり、大声を上げる等態度が威圧的。(郵便入札制度の延期に関しても)交渉の場で議題に挙げると言われ圧力を感じていた」と話したという。

両新聞によると、中川容疑者は1982年に奈良市の職員として採用されたが、2000年12月以後、異なる病名の診断書を提出し、5年間でわずか8日間しか勤務しておらず、信用失墜による地方公務員法違反で懲戒免職にするとともに、部落開放同盟奈良県連合会からも名誉失墜のため除名されたという。

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