大阪府知事選に人気の弁護士・橋下氏立候補へ

【2007年12月13日】 朝日新聞などによると、2008年1月に予定される大阪府知事選挙に、弁護士タレント橋下徹さん(38歳)が立候補することを正式表明した。

朝日新聞によると、橋下さんは自民党が擁立する方針で12月20日ごろにも表明する方向だったが、12月5日にそれが具体的に明らかになると橋下さんは慎重な姿勢になっていた。

朝日によると会見で橋下さんは「大阪市市長選挙(11月)以上に調整が難しいと思った。要請を受けて断るというのは生意気。そういったコメントを出すのは分不相応なので、初めからなかったことにしようと思った」と釈明し、その後タレントのやしきたかじんさんから「今しかないからいけ。(橋下さんが出演してる)番組は全て俺(やしきさん)が責任を持つ」と言われ今回の立候補に踏み切ったことを説明した。また中日新聞によると、橋下さんは「仕事の都合が付けば大阪市長選挙への立候補も考えていた」ことも示唆。

中日によれば、橋下さんは会見で「子供らが笑うテーマに予算をつぎ込みたい」「大阪を特色のある街にしたい」と政策を語ったが、自信に関しては「同世代や年配の男性からは評判が悪いので知名度で選挙を乗り切るような甘い時代ではない」と低姿勢だった。

しかし、デイリースポーツによると出馬要請を行ってきた自民党の大阪府議会団のある幹部が「10日に行われる議員団総会で橋下さん推薦の芽がないと説明を受けたので、出馬の表明は寝耳に水」と驚く表情を見せるとともに、民主党鳩山由紀夫代表は「自民が推薦したのなら民主が相乗りできるはずがない」として、民主党独自の候補者を擁立することを強調した。

また、デイリースポーツの別の記事によると、橋下さんは現在テレビ・ラジオの放送で9本のレギュラー番組出演を抱えていることから、各放送局はその対応に追われている。日本テレビ行列のできる法律相談所」は年内の放映が終わっているものの、今後の対応は収録済みのものを含めて「現在はお答えすることは出来ない」。一方、テレビ朝日スーパーモーニング」は降板することも決まっている他、TBSラジオで事前に収録した人生相談番組も放送中止になることが決まった。橋下さんのタレントとしての所属事務所によれば「橋下さんの出演した収録済み番組の対応は各局の判断に任せる」としているが、出演番組を途中で降板した場合は違約金の発生する可能性もあるとしている。

産経新聞によると、他に今選挙では民主党が大阪大学大学院熊谷貞俊教授(62歳)を擁立する方向で、熊谷さんも前向きになっているほか、共産党も橋下さんと同じ弁護士の梅田章二さん(57歳)の推薦を決めている。

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