大阪・難波の雑居ビル火災は放火、46才の無職男逮捕

【2008年10月2日】

火災が起きた「キャッツなんば店」のあるビル(資料・GFDL)

時事通信によると、日本時間10月1日未明(UTC+9)に大阪市難波であった雑居ビル火災事故は46歳の無職の男が放火を行ったとして、殺人と殺人未遂、ならびに現住建造物放火の容疑でこの男を逮捕した。

逮捕されたのは東大阪市の無職・小川和弘容疑者(46歳)。10月1日午前2時55分ごろ(同)、大阪市中央区難波にある雑居ビル1階にある個室ビデオ店「試写室・キャッツなんば店」で自ら持っていた新聞紙などに火をつけて男性客15人を死なせ、10人にケガを負わせた。共同通信によると、小川容疑者らは「生きていくのが嫌になって、キャリーバックの荷物などにライターで火をつけた」と供述した。

毎日新聞によると、当初小川容疑者のいた個室から焦げ臭いニオイがしたので、部屋の室内を見ると(小川容疑者の)バッグから炎が上がり、駆けつけた警察官が小川容疑者に「怪我はないか?」とたずねると、「ごめんなさい」を繰り返して失火をほのめかしたが、その後捜査本部に対して故意(放火)を認める証言をした。「火をつけたら死者が出る事もわかってた。煙が充満して怖くなって逃げた」と供述した。

また、共同によると、火災があったビデオ店内を検証したところ、死んだ4人の身元がわかった。そのうちの3人は大阪府在住で、もう1人は住所不明である。他の11人についても身元確認中。

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