地方百貨店の苦境 丸井今井室蘭店が閉店 - 北海道
【2010年1月23日】
1月20日(UTC+9)、北海道室蘭市にある、百貨店の丸井今井室蘭店が閉店し、118年の歴史に幕を下ろした[1][2]。ピーク時には道内7都市あった丸井今井は、札幌と函館を残すのみとなった[1]。
営業最終日となった20日は午前10時前から、閉店を惜しむ買い物客ら350人程が並んだ[1][2]。列に並ぶ市内の女性(79歳)は「寂しいし、楽しみも減ります。かといって札幌に出るのは大変。仕方ないと気持ちを切り替えるしかない」[1]と閉店を残念がった。 午後6時過ぎ、北海道丸井今井の国方克彦社長、丸山芳男室蘭店長が玄関で最後の客を見送り[1]、丸山店長の「長きにわたり、ご支援、ご愛顧をありがとうございました」のあいさつと共にシャッターを閉じた[2]。
丸井今井室蘭店は1891年(明治24年)11月に同市中央町に開店、1981年に同市中島町に移転した[1]。石炭の積み出し港、鉄の町として発展した室蘭の商業の中心で「まるいさん」として親しまれてきた[2]。
北海道丸井今井によると、店舗ビルは売却を検討している[1][2]。室蘭市は他都市のような空店舗となることを危惧しており店舗ビルの解体を要望している[2][3]。また、従業員約300人の再就職がいまだ決まっておらず、北海道丸井今井は「最大限のバックアップをする(丸山店長)」、室蘭市は「再就職支援にも努力する(新宮正志・室蘭市長)」と述べている[1][2]。
情報源
編集関連ニュース
編集- "丸井今井旭川店が閉店"。ウィキニュース、2009年7月21日