佐世保・銃乱射事件の被疑者、遺体で発見

【2007年12月19日】 産経新聞とTBSによると、12月14日夜(日本時間)に起きた長崎県佐世保市のスポーツジムでの銃乱射事件で長崎県警佐世保署の捜査本部は15日(同)同市内の教会で死んだ男が容疑者と断定した。

TBSによると、遺体で発見された犯人は同市内在住の職業不詳・馬込政義容疑者(37歳)。馬込容疑者は佐世保市の「ルネサンス佐世保」でインストラクターの女性ら2人を死なせ、6人を負傷させたとされる。警察は所持していた散弾銃の所有者のリストなどを照合した結果、15日未明に馬込容疑者が犯行したとする見方を強めて捜査を行ったが、同日早朝、同市の教会で馬込容疑者のものとされるを見つけ、その中に散弾銃2丁と犯行時着用したとされる迷彩服が見つかり、またその後7時半過ぎにが顔から出血し死んだ遺体が発見された。指紋調査の結果、その遺体は馬込容疑者と確認された。

産経によると、現場の教会付近では5時45分ごろに警戒に当たっていた捜査員が銃声を聞いており、馬込容疑者が潜伏している可能性があるとして行方を追っていたという。

TBSが佐世保警察署から伝えた報告によると、これまでの捜査などから、馬込容疑者は地元の高校卒業後一旦は市外に出て行ったが10年ほど前に帰郷し親と住んでいたという。しかし決まった就職もせず、奇妙な行動が目立ち、深夜に「トイレを貸してくれ」とたずねたり、声をかけても返事をしなかったりしたため近所の人も迷惑していた。馬込容疑者は4-5年前に散弾銃を取得したが、住民の中には不安に思って警察に抗議したといわれる。実際今回の事件の第一報を知った時に同容疑者がやったと思った人もいるという。またスポーツジムへは最近通い始めていた。また、長崎新聞によると、今回の事件で射殺された同ジムの利用者・藤本勇司さん(36歳)は馬込容疑者の中学時代の同級生だった。

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