中国から関東で梅雨明け 昨年より12日遅く—2006年梅雨

【2006年7月30日】

気象庁は30日午後、山口県を除いた中国近畿東海北陸関東甲信の各地方で梅雨明けしたとみられると発表した。各地域とも昨年より12日遅く、平年より近畿は11日、中国、東海と関東甲信は10日、北陸は8日遅かった。

朝日新聞によると、関東では、1951年以降梅雨明けの日が特定できた年の中で5番目に遅い梅雨明けとなった。また、東海は、梅雨入りから梅雨明けまで過去30年で2番目に長い52日の期間を要した。

今年の梅雨は、長野県など日本各地に大雨をもたらし、大きな被害が出た。朝日によると、これは偏西風が蛇行したことで寒気が南下してきたため、前線が北上できなかった影響だったという。

時事通信によると、今年の梅雨の降水量は、各地で平年を大きく上回った。福井では平年の325.6ミリの2倍を超える、657.5ミリとなった。

気象庁によると、梅雨前線が弱まったため、30日は各地で高気圧に覆われて晴れとなり、気温が上昇した。NHKの報道によれば、宮崎県西米良村では午後2時半すぎに36.4度を観測した。また、そのほか最高気温が大阪市で33.6度、名古屋市で33.5度、広島市で32.6度、東京都心で30.2度まで上がり、各地で真夏日となった。中国地方に弱まりながら停滞している梅雨前線も、次第に消滅する見込みだ。朝日、時事によればまだ梅雨の明けない東北地方も今週中には梅雨明けする見込みだという。

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