ポーランド大統領選、トゥスク氏とカチンスキ氏が決選投票へ

【2005年10月10日】 9日ポーランドで大統領選挙が行われ、即日開票の結果、現地時間(UTC+2)10日未明、ドナルド・トゥスク氏とレフ・カチンスキ氏の二人が決選投票に進むことになった。ポーランド大統領選は直接投票で、第1回投票で過半数の支持を得る候補がいない場合、決選投票を行う。決選投票は今月23日に予定されている。

先月26日に行われた下院選挙と同様、大統領選は保守系の「法と正義」と中道右派の「市民プラットフォーム」の争いとなった。選挙前の世論調査では、「市民プラットフォーム」のドナルド・トゥスク党首が、「法と正義」のレフ・カチンスキ・ワルシャワ市長をやや上回っていた。ドイツARD放送は、トゥスク候補が40%、カチンスキ候補が33%の票を得たと伝えた。AP通信=USA・トゥディがポーランド国営放送によるとして伝えたところによれば、投票率は50.5%だった。

ARDによれば、第3位のアンドルツェイ・レッペル候補の得票は11%だった。他政党からの選挙協力によっては、カチンスキ候補が逆転する可能性がある。

報道によれば、トゥスク候補とカチンスキ候補はともに1980年代の組合運動「連帯」関係者。トゥスク候補はポーランド議会議員で、経済開放派として知られる。一方のカチンスキ・ワルシャワ市長は、ポーランドの大多数が信仰するカトリックの価値観に基盤をおくことを表明する保守派の政治家として知られている。

下院第1党「法と正義」と第2党の「市民プラットフォーム」は、連立することでほぼ合意している。「法と正義」はすでにカジミーツ・マーチンキウィッツ氏を首相候補として指名している。ロイターによれば、選挙結果を受け、現地時間日曜夜、両党は連立協議を決選投票後に行うと発表した。6日のポーランドラジオによれば、マーチンキウィッツ首相候補は、大統領選が終わった10日以降に連立内閣の構想を公表すると語っていた。

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