フセイン元大統領の死刑執行

【2006年12月30日】

サッダーム・フセイン元大統領(資料)

イラク政府は、30日午前6時 (UTC+3、日本時間正午)ごろに、サッダーム・フセイン元大統領の死刑を執行したと発表した。

朝日新聞および日本経済新聞によると、フセイン氏は「人道に対する罪」に問われていた。これは、同国中部のドゥジャイルイスラム教シーア派住民148人を虐殺したもの。今年11月5日、イラク高等法廷で死刑判決が言い渡され、控訴したものの、12月26日に控訴院が判決を支持し、刑が確定していた。

日本テレビCS放送「日テレニュース24」によると、執行場所・時間などの詳細は不明となっているが、アルアラビア通信が「12月30日の午前6時5分(日本時間午後0時5分)ごろに行われた」と伝えている他、アメリカのNBCテレビ局は「死刑執行の模様がビデオで撮影され、それを公開することを検討中である」と報じた。しかしイラク・アメリカの両政府は公式な発表がなされていないという。

なお、死刑判決について国連人権理事会の作業部会は法廷の独立性、公正な裁判を受ける権利などが満たされておらず国際人権規約B規約14条に違反するとして刑の執行をしないことを求める異例の声明を出していた。

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