エボラ出血熱の感染者数 11月7日現在で1万3268人 うち死者数4960人
【2014年11月9日】
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西アフリカで感染が急拡大している、エボラ出血熱について、WHO=世界保健機関は11月7日に、疑いを含む感染者が11月4日までに、1万3268人で、そのうち死者が4960人に達したと発表[1]。11月5日の発表の際には集計方法を見直したことにより感染者と死者はともに下方修正されたものの、前回の集計から比較すると感染者が226人、死者が142人と再び上昇傾向を見せている[2]。
国別に感染者数と死者数を比較すると、リベリアの感染者数は6619人、死者数は2766人、シエラレオネでは感染者数が4862人、死者数は1130人、ギニアでは感染者数は1760人、死者数は1054人に及んだ[1]。現地では予断を許さない深刻な状況が続く[2]。
一方で、マリや、アメリカ、スペインや、すでに「終息」が宣言されているナイジェリアとセネガルはいずれも数値に増減はなかった[3]。また、医療従事者の統計を見ると感染者は549人、そのうち死者は311人と判明している[3]。
特に感染が深刻なリベリア、シエラレオネ、ギニアの状況について、WHOでは、「大規模で厳密な感染封じ込めが求められている」と指摘している[2]。また、あるWHOの専門家は、「3か国の新規感染者のうち、患者の埋葬時に感染した人の割合が8月の約60%から現在は約30%まで下がった」と感染率が下がったことを指摘した。専門家は続けて「遺体に触れない安全な埋葬を徹底する取り組みが効果を上げ始めている」と現地での取り組みを評価した[4]。
情報源
編集- ↑ 1.0 1.1 『エボラ熱死者、4960人=西アフリカ3国で増加-WHO』 — 時事通信社, 2014年11月8日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 共同通信 『エボラ出血熱:死者4960人 感染者1万3268人』 — 毎日新聞, 2014年11月8日
- ↑ 3.0 3.1 ジュネーブ=松尾一郎 『エボラ熱、死者4960人に 142人増 WHO発表』 — 朝日新聞, 2014年11月8日
- ↑ ジュネーブ=石黒穣 『エボラ出血熱死者4960人、流行収まらず』 — 読売新聞, 2014年11月8日