この文書は草案です。内容は参考にすべきものですが拘束力はなく、今後改訂される可能性もあります。内容に関する議論はトークページで行っています。

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この文書は、中立的な観点について、わかりやすく書いたものです。より詳しくはウィキニュース:中立的な観点 (詳細版)をご覧ください。

中立的な観点とは 編集

中立的な観点とは、ウィキニュースを含むすべてのウィキメディア財団のプロジェクトで守るべき方針とされており、もっとも基本的な考え方です。

その基本は、特定の立場が正しいと明記したり、暗示したりしないで、たんに紹介することにあります。

中立的な観点は、「客観的な」観点とは異なります。いろいろな観点からの意見を適切に紹介することで、全体として偏った観点とならない記事を書くことが中立的な観点に沿ったやり方です。なにかが、事実に基づいた唯一正しい客観的な観点であると執筆者が考えたとしても、そのように書くことは適切ではありません。

ただし、中立的な観点は、すべての意見を同じ重さで扱うものではありません。異なる意見があるとき、多数派は多数派として、少数派は少数派として示すことも、中立的な観点を守る上で大切なことです。

なぜ中立的な観点なのか 編集

ウィキニュースは国際的な共同作業によるプロジェクトです。日本語版だからといって、日本人だけのものではありません。ひとつの記事の編集に多くの考え方の持ち主が加わることが歓迎されます。

ウィキニュースでは、誰でも編集に参加できます。これは、対立する意見の持ち主が果てしない編集合戦を引き起こす危険性を孕んでいます。しかし、中立的な観点の方針は、おのおのの観点を取り上げ、特定の観点を挙げることからくる対立を防ぐことに役立ちます。

しかし中立的な観点の方針のもっと重要な意義は、特定の観点を読者に押し付けないことにあります。これによって、読者にそれぞれが自由に考えていいのだと感じさせ、読者の知的な独立性を保証することを目指します。記事が、複数の観点についてそれらの利点を公正に示し、どれか特定の観点を採用するように要求しないことは、読者を特定の観点から解放します。このような自由は、ウィキニュースの目的である「自由な(フリー)知」がなりたつために欠くことの出来ない条件でもあります。