イスラエル軍が空爆、ハマス幹部殺害
【2005年7月17日】
イスラエル軍は7月15日、現地時間の深夜(国際協定時+3)、ヨルダン川西岸ナブルス近郊とパレスチナ自治区ガザでヘリコプターからロケットで空爆し、イスラム原理主義組織ハマスの6人から7人を殺害した。イスラエル軍は、今回の空爆の理由を、ハマスがロケットでイスラエル軍のヘリコプターを攻撃しようとしていたためなどとしている。
イスラエル政府は、2005年8月に撤退を予定しているガザのユダヤ人入植地を全て封鎖した。また、イスラエル首相のアリエル・シャロンは、非居住者がユダヤ人入植地へ立ち入ることを禁止する命令を出した。さらに、イスラエル国防相のシャウル・モファズは地上戦に備えるよう命令した。
空爆の影響で、ガザ地区では広範囲に渡って電力の供給が止まっている。
イスラエルとパレスチナ自治政府は2005年2月に停戦合意していたが、ハマスの民兵が爆弾による襲撃を行い、イスラエル政府がこれを非難し、パレスチナ自治政府が15日非常事態宣言をするなど、緊張が高まっていた。
出典
- JNN 『イスラエル軍空爆、ハマス7人殺害』 — TBS News i, 2005年7月16日
- ロイター 『イスラエル軍、ガザ地区4カ所を空爆』 — ロイター, 2005年7月16日
- CNN、A Time Warner Company 『緊張高まるガザ 自治政府が非常事態宣言を発令』 — CNN.co.jp, 2005年7月15日