ぷらら、Winny通信の遮断を利用者による選択式とすると発表

【2006年6月15日】

インターネットプロバイダぷららが15日、Bフレッツ上での個人利用者向けサービスにおけるWinnyによるP2P通信の遮断を、利用者が設定する無料の通信フィルタリングサービス「ネットバリアベーシック」の一項目として導入することを発表した。運用開始は7月19日からで、すでに受付を開始している。

ぷらら側の発表によれば、ネットバリアベーシックの設定項目にWinnyによる通信を遮断するかどうかの項目を追加し、これによる遮断がONになっている場合はWinny独自のパターンの通信については遮断するという方式となっている。デフォルトではこの遮断がONとなっており、また以前から存在する2段階のフィルタリングにおいては双方ともWinnyによる通信は遮断されることになるため、Winnyを利用する際には利用者側で2種類のフィルタリングを双方ともOFFにする必要がある。なおWinny用フィルタをOFFにしている場合はWinny利用時にある程度の帯域制限を従来の仕様でかけるとしている。

以前ぷららはネットワーク側で通信パターンを解析しWinnyによる通信を遮断することを発表していたが、総務省がこの計画に対し「通信の秘密を侵害している可能性が高い」とコメントしたことがある。今回のぷらら側の発表には、このコメントに対し「Winny通信の遮断をネットバリアベーシックの項目とすることにより、この設定がONになっていることをもってWinny通信の遮断に対する同意とする」という形にするという回答的なものもある。朝日新聞や読売新聞は総務省がこの方式での運用を了承していると伝えている。

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