明徳義塾、夏の甲子園出場を辞退

【2005年8月4日】

日本高等学校野球連盟(高野連)は8月4日、6日から開幕予定の第87回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)に高知県代表として出場予定だった明徳義塾高校が不祥事により出場を辞退したと発表した。代表決定後の出場辞退は、夏の甲子園では66年ぶり3例目(当初は初めてと発表されたが、後に訂正された)。

高野連などの調べでは、2005年4月から7月にかけ、明徳義塾高の野球部員11人が野球部の寮内で喫煙。また、5月から7月にかけ、3年生と2年生の部員6人が1年生部員に対し暴力行為をしたという。毎日新聞社などの報道では、野球部の馬淵史郎監督らは7月には事実を把握していたが、学校長や高野連には報告しなかった。匿名の情報提供を受けた高野連が事実を調査し、今回の事態につながった。

これに伴い、同校野球部の宮岡清治部長、馬淵監督が責任をとって辞任を表明した。時事通信によれば、この不祥事について高野連の審議委員会は同校の対外試合禁止処分などが相当とし、日本学生野球協会の審査室に上申した。

高野連は同日、大会規定により明徳義塾高校の高知大会優勝を取り消し、準優勝の高知高校を高知県大会優勝と見なして本大会に出場することを正式に決めた。高知高校の夏の大会の出場は24年ぶり10回目となる。

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