陸上自衛隊の二等陸尉が新人隊員に爆薬を食べさせ、隊員が薬物中毒に

【2009年12月7日】

読売新聞産経新聞によると、陸上自衛隊古河駐屯地茨城県古河市)は、訓練中の新人隊員に爆薬を食べさせ、うち22人を急性薬物中毒にさせたとして、新隊員教育隊教官だった男性二等陸尉(26歳)を減給5分の1(1ヵ月)とするなど、計4人を12月5日UTC+9、以下同様)までに懲戒処分にした。他の処分内容は、いずれも教育隊の助教で三等陸曹の男性(26歳)が減給1ヵ月30分の1、二等陸曹の男性(35歳)が減給2ヵ月15分の1、男性教官の上官の一等陸尉の男性(31歳)が、指導監督不十分として戒告処分となった。

産経新聞によると、同駐屯地の話として、当該の二等陸尉は、2008年8月29日に、同県城里町の訓練場で「爆薬をなめてみたい者はいるか」と言って、新人隊員24人に爆薬を与えた。このうち22人が、急性薬物中毒に罹り13~2日間入院した。また、読売新聞によれば、三等陸曹は訓練中に、二等陸尉に対し、「爆薬を食べたことがある」などと話し、二等陸曹男性は、新人隊員1人に少量の爆薬を食べさせ、それを見ていた二等陸尉に対し、爆薬が無害であるとの誤った認識を与えた。

産経新聞によると、二等陸尉は「があるとは思わなかった」と話している模様である。

産経新聞によると、同駐屯地は「不祥事があったことは誠に遺憾。隊員に対する指導を徹底し、再発防止に万全を期したい」とコメントしている。

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