WWF、カリマンタンで新種と見られる動物を発見したと発表

【2005年12月7日】

世界自然保護基金は6日、ボルネオ島のインドネシア領内で新種と見られる肉食の動物を発見したと発表した。

WWFの研究者は、この動物を、ボルネオ中央のカヤン・メンタラン国立公園の密林で自動カメラによって撮影した。この撮影は夜間のもので、共同通信によれば2003年に行われた。その後目撃されていない。WWFによると、この動物は肉食で、イエネコよりやや大きく、濃い赤の毛をしており、長くてふさふさした尾を持っている。耳は非常に小さく、後ろ足が大きい。

WWFの研究者は、この動物が完全に新しい種であるか、猫、キツネ、テン、オオジャコウネコなどの仲間であるか、はっきりしないとしている。

WWFは、インドネシア政府が今年7月に発表した同島での180万ヘクタールの面積を持つギネアアブラヤシの大規模な栽培計画が実行されれば、生態系が損なわれ、この動物の正体が永遠の謎で終わってしまう恐れがあるとしている。一方でWWFはこの土地がギネアアブラヤシには向かないとしている。

WWFは、この大きさの新しい哺乳類、特に肉食動物を発見するのは近年では非常にまれであるとしている。この動物が新種であるとされると、この島では1895年のボルネオイタチアナグマの発見以来の新種の肉食動物の発見となる。

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