Opera Software、Microsoftを独禁法違反でECに申し立て

【2007年12月15日】 ロイターによると現地時間13日、ウェブブラウザOperaを開発しているノルウェーの企業Opera SoftwareはMicrosoftInternet Explorerを自社製品にバンドルする行為が独占禁止法に違反するとして欧州委員会(EC)へ不服を申し立てると発表した。

COMPUTERWORLDによると申し立ての中で同社は、MicrosoftがOS市場における優位的立場を利用してWindowsにIEをバンドルする行為はユーザーのブラウザ選択の権利を奪うものだとし、さらに最大シェアを誇るIEがWeb標準に従わないことはWeb開発者がシェアの高いIEを実質的標準とみなしてウェブサイトを設計することに繋がり他のブラウザとの互換性を阻害していると指摘している。

ロイターとINTERNET Watchによれば、Opera Softwareは欧州委員会に対して以下の二点をMicrosoftへ命じるよう要求しているという。

  1. WindowsにIEをバンドルしないこととIE以外のブラウザをWindowsにプリインストールすること
  2. 基本的でオープンなWeb標準規格にマイクロソフトが従うこと

ロイターとCOMPUTERWORLDによれば相互運用性の推進を掲げ欧州委員会を支持する業界団体ECIS(European Committee for Interoperable Systems)は今回のOperaの主張を強く支持しており、メンバーの1人で同団体顧問弁護士のトーマス・ビニエ(Thomas Vinje)氏はウェブブラウザがインターネットへのゲートウェイであるとし、Microsoftはこれを制御しようとしていると批判している。

COMPUTERWORLDとINTERNET Watchによればこれは今年9月にWindowsにMedia Playerをバンドルすることが欧州委員会に独占禁止法違反とみなされ、罰金支払いとMedia Player非搭載のWindows XP販売を求められた判決を受けたものであり、欧州委員会のスポークスマン、ジョナサン・トッド(Jonathan Todd)氏はこの件を慎重に検討するとコメントしている。

出典 編集

 
Wikipedia
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