NHK大河ドラマ「天地人」11月で終了 「坂の上の雲」放送に伴う

【2009年1月9日】 サンケイスポーツによると、NHKは2009年秋から3年間をかけて放送する予定のスペシャルドラマ「坂の上の雲」の第1シリーズ・全5回(1回90分)を11月29日から12月27日の毎週日曜日に「大河ドラマ」の放送時間帯で放映することを発表し、それに伴って2009年の大河ドラマ「天地人」を11月22日で終了することを決めた。1年間をかけて放送する大河ドラマが11月で終わるのは初めてとなる。またこれまでの大河ドラマの放送作品では49-50回程度放送していたが、「天地人」は47回で放送が終了するため、通常より2-3回程度少ない。

NHKの担当者は「出来るだけ多くの人に見ていただくために(「坂の上の雲」を)大河ドラマの時間帯に放送する」と説明。またその上で「『天地人』の放送が始まる前の時点からこの方針は決まっていた。急に短縮を決めたというわけでも、軽視しているというわけでもない」と話している。

産経新聞によると、「坂の上の雲」は司馬遼太郎氏(しば・りょうたろう。故)が著した長編小説が原作で、秋山真之好古兄弟と正岡子規を中心として明治時代を生きた人々の姿を描く大作。菅康弘チーフプロデューサーは「原作に沿い、ドキュメンタリーも挟みながら世界情勢が理解できる作品にしたい」と話し、またサンケイスポーツによると、「空前のスケールで製作を続けている」と意気込んでいる。なお、「坂の上の雲」の第2部(全4回)は2010年、第3部(同)は2011年のそれぞれ秋に、合計3年間かけて放映する予定である。

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