NHK、衛星放送を来春完全デジタル化

【2010年5月30日】

衛星放送が視聴可能なセットトップボックス (参考資料、ケーブルテレビ用。ケイ・キャットで使用されているパナソニック=旧松下電器産業製造 GFDL)

大阪日日新聞によると、NHKが2011年7月24日に予定していたBS衛星テレビジョン放送の完全デジタル化への移行を同年4月1日に繰り上げる方針を決定したことが5月29日までに明らかになった。

大阪日日がNHKの発表として紹介したところによると、現在BSアナログ放送の視聴世帯は推定で500万世帯弱だとされている。NHKは地上波と同時期にBSの完全デジタル化をする予定としていたが、地上波のデジタル化が進んでいて認知されているのとは対称的にBSはアナログ放送が続くものと誤解している視聴者も多いので、移行時期を繰り上げて周知徹底させる方針にしたという。このため、2011年4月以後BSを視聴するにはBSデジタルのチューナーが必要となる。また地上波の放送が見れなくて、BSアナログを見る難視聴対策地域にはBSデジタルチューナーを無償配布することを検討している。中国新聞によると、その対象世帯は離島山間部など数千世帯になる見通しで、今年3月開始された地デジ難視聴対策放送での衛星を利用した地上波放送の視聴もできるようにすることを検討している。

大阪日日によると、現在BSデジタル放送はBS第1テレビ(BS-1)BS第2テレビ(BS-2)の標準画質放送+ハイビジョン専門チャンネル(BS-hi)の3チャンネル体制であるが、これをハイビジョン画質による2チャンネル体制に見直し、BS1は報道を中心としたもの、BS2は娯楽教養番組を中心として編成し、BS2の地上波の難視聴対策放送は廃止される予定である。

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