Leaf、一部作品のソースコード公開へ
【2005年12月12日】
大阪のゲームメーカーアクアプラスは、12日、同社の公式サイトで、成人向けゲームのブランドLeafの内、一部の作品のソースコードを、近日中に公開すると発表した。ゲームのプログラムの中に、ソースコードを公開することを条件に再利用しても良いとするプログラムを含んでいるためである。
問題の発端となったのは今月9日に発売されたばかりの『ToHeart2 XRATED』である。この作品の実行ファイル中にXviDというコーデックのプログラムソースコード中にある文字列があった。XviDはGPLの下で公開されているオープンソースのビデオコーデックである。元々はDivXの開発元であるDivXNetworks社(当時)が同コーデックを試験的にオープンソースにして開発者達による改良を募り、その後再びソースをクローズにしたことに、協力した開発者たちが反発して開発したものである。
該当のゲーム作品の中では、ムービーがXviDにより圧縮されているため、これを伸張するためのルーチンが実行ファイル中に含まれている。このルーチンはGPL下で公開されているものであるから、それを再利用して作られたプログラムは、同様にGPLとして公開しなければならない。アクアプラスではこのプログラムを公開を前提に作ったものではなかったが、このGPLの条件に従ってプログラムを公開することとしたものである。
アクアプラスによる調査の結果、『ToHeart2 XRATED』の他にも『アルルゥとあそぼ!!』(Routsおまけシナリオとランチャが該当)・『Tears To Tiara』・『鎖-クサリ-』において同様の事実が判明した。この結果アクアプラスにはこの4作品のソースコードを公開する義務が発生することになったこととなる。現在ソースコードの整理を行っているとアナウンスされており、公開時期は未定。
出典
編集- 『弊社製品のムービー再生にxvid.orgのムービー展開ライブラリを使用していた件について。』 — Leaf, 2005年12月12日