KDDIが運営するプロバイダ "DION" 個人情報が大量に流出

【2006年6月13日】

ITmediaの報道によると、KDDIは、同社が運営するプロバイダ「DION」のユーザ399万6,789名分の個人情報が外部に流出したことを緊急会見で発表した。流出したのは、2003年12月18日までにDIONに申し込みをしたことのあるユーザの個人情報だとしている。氏名や住所、電話番号のほか、一部のユーザのメールアドレスや生年月日、性別も流出した。

なお、警視庁が発表した「450万名」という数には実際には重複があり、それを除くと399万6,789名となるという。

朝日新聞によると、これらの個人情報は何らかの経路で職業不詳の男2人の手に渡った。その2人が「株主総会は今月15日ですね。マスコミに持ち込んだら大騒ぎになる」などとKDDIに恐喝をしかけたのがきっかけでKDDIは警視庁に相談、事件の発覚に至った。2人は13日、警視庁に逮捕された。

流出に至った経緯について小野寺社長は「当社または関係者から流出したと推定せざるを得ない」と述べた。しかし同社内のセキュリティが万全であることも強調している。

ITmediaによると、KDDIでは、情報流出の被害を受けた人に対し、文書やメールなどにより謝罪するとしている。金品による補償の予定はない。

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