Jリート上場企業初の経営破たん - ニューシティ・レジデンス社、民事再生を申請

【2008年10月9日】

朝日新聞によると、不動産投資信託(リート)のニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)が10月9日(UTC+9)、東京地裁民事再生法の適用を申請した。東京証券取引所のJリート(不動産投資信託証券市場)の上場企業で初の破綻となった。

ニューシティ社は2004年9月にシービー・リチャード・エリス・インベスターズなどが日本での不動産投資信託事業を目的に設立し、この年の12月にJリートに上場した。

しかし、毎日新聞によると、いわゆるサブプライムローンの問題で不動産関連の融資を絞った事も影響して資金繰りが悪化。「2008年に入ってから金融機関の姿勢が変化した」(新井潤代表の弁)ことから借入金の借り換えが出来なくなり、また物件の買い手への融資も付かなくなるどころか、株価に当たる「投資口価格」の下落の影響も災って、10月を期限とした借入金の返済が困難になったことから、倒産に至った。東証は11月10日付けでニューシティ社の上場廃止を決めた。

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