Jリーグ、ザスパ草津へ5000万円の融資を決定

【2005年10月22日】 報道機関各社が10月18日から19日に伝えたところによると、Jリーグは、10月18日に東京都内にある「JFAハウス」で開いた理事会で、J2(2部)リーグに所属するザスパ草津に対して、Jリーグが2005年度から制度化した公式試合安定開催基金より5,000万円を融資することを決めた。9月にJリーグが行った内部調査により、放漫経営から資金繰りが悪化していたことが明らかになり、その改善として今回の融資が決まった。

日刊スポーツによると、ザスパはホームグラウンドである敷島公園陸上競技場サッカー・ラグビー場(いずれも前橋市)の競技場使用料滞納や入場者の過少申告を行ったり、草津町からの助成補助金を本来の目的以外で使用していたことが発覚するなどの不祥事が連続して明らかになっていた。

日刊スポーツによると、19日に開いたJリーグ理事会で、ザスパからの要請で公式試合安定開催基金を適用した融資を検討した。Jリーグの経営諮問委員会も、11月に開かれるJリーグ理事会まで待てないと判断した。このため理事会では、11月初旬に5,000万円を融資する方針を決めた。返済期間は2008年1月までとなっており、それまでに3回に分けて返済することになっている。鈴木昌チェアマンは「今シーズンの残り試合を続けるのに緊急融資は必要だった」(日刊スポーツより)、「ザスパは年間5億円を集められるチームなので、スポンサーも協力して必ず再生できるだろう」(朝日新聞より)とコメントしている。

共同通信=日本経済新聞によれば、同基金よりの融資は初めてのことである。

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