FP試験は有効 - 問題漏えいで厚労省

【2013年2月16日】

読売新聞[1]及び厚生労働省のプレス発表[2]によると、ファイナンシャル・プランナー(FP)としての能力に関する国家検定「ファイナンシャル・プランニング技能検定試験」において、1月27日の試験実施前に、問題が、実施団体の一つ「金融財政事情研究会」(研究会)のホームページ上に誤って掲載されたことにより漏えいされていた問題で、同省は、試験を「有効」とする判断を下した。合格発表は、予定どおり3月7日となる。

この問題漏えいは、試験の翌日に試験問題を「研究会」のホームページで公開するための事前準備に際して、外部から試験問題が閲覧できる状態にしてしまったということである。

研究会からの報告を受けて検証した同省は、平均得点や合格率も過去の年と目立った差はなく、漏えいが限定的ということなどを、有効とする判断の理由としている。

なお、同省は、立入検査等を実施して、是正等に努めるとしている。

同省及び研究会[3]によると、試験問題を事前に閲覧した者が特定された場合は、「本人の技能を適切に評価した」と言えるか確認した上で、発表前の合否の判定、発表後の合格取消を行うものとされている。

情報源 編集

  1. 読売新聞社 『FP試験漏えい「影響は限定的」…再試験見送り』 — 読売新聞, 2013年2月13日
  2. 厚生労働省職業能力開発局能力評価課技能検定班 『国家検定ファイナンシャル・プランニング技能検定試験の合格発表は3月7日に予定どおり行われます。』 — 厚生労働省, 2013年2月12日
  3. 金融財政事情研究会 『[重要なお知らせ] 2013年1月27日実施のファイナンシャル・プランニング技能検定における試験問題漏洩に関するお詫びならびに同日試験のお取扱いについて』 — 金融財政事情研究会, 2013年2月12日