FIFAのブラッター会長とUEFAのプラティニ会長に関する疑惑についてFIFA倫理委員会が調査を開始

【2015年9月28日】

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ウィキペディア2015年FIFA汚職事件に関する記事があります。

FIFA(国際サッカー連盟)のブラッター会長とFIFA理事で欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長の2名が、FIFAの倫理委員会の調査対象に挙がっていることが明らかになった[1]。これは、ヨーロッパのメディアが伝えたもので[1][2]、FIFA倫理委員会では数日のうちにブラッター会長について、ブラッター自身が辞任しない場合でも活動停止に処することが決定されている[2]が、もし、ブラッター会長が活動停止処分となった場合、2016年2月の会長選を前に辞任する可能性が大きくなるため[1]、選挙戦へ及ぼす影響は避けられない見通しである[3]

一方のプラティニ氏は、1999から2002年の間に会長顧問を務めた報酬の200万スイスフラン日本円でおよそ2億4700万円)が2011年になって支払われたことについて「FIFAとの契約に基づく支払い」と釈明しているが[1]、2011年2月にはFIFA会長選の直前あたり、会長選に際して意図的に行われたものではないかという疑惑が持たれている[4]。イギリスの新聞であるガーディアンの電子版では「(プラティニ氏が)暫定的にでも活動停止になれば(2016年2月に行われるFIFA)会長選から排除される可能性もある」と指摘されており[1]、潔白を示せなければFIFA倫理委員会から活動停止処分が科される可能性がある[2]

他の候補者の動向として、2016年2月に行われるFIFA会長選に立候補を表明しているヨルダンのアリ王子は9月26日に、「信頼を取り戻さなければならない」とFIFAの組織全体の信頼回復と改革が必要だと主張した[1]

情報源 編集

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 チューリヒ福島良典 『FIFA:会長とUEFA会長、倫理委が調査へ』 — 毎日新聞社, 2015年9月27日
  2. 2.0 2.1 2.2 共同通信 『【FIFA汚職】倫理委もブラッター氏調査 辞任しなければ活動停止も…スイスメディア報道』 — 産業経済新聞社, 2015年9月27日
  3. 後藤太輔、河野正樹 『FIFA会長、捜査着手で窮地 会長職停止の可能性も』 — 朝日新聞社, 2015年9月28日
  4. チューリヒ(スイス)=風間徹也 『FIFA会長選直前、プラティニ氏へ巨額支払い』 — 読売新聞社, 2015年9月27日