FIFAのスポンサーがブラッター会長に辞任要求
【2015年10月3日】
2015年9月25日から捜査を始め、事情聴取を受けたFIFAのブラッター会長に対して[1]、FIFAのスポンサー4社は即時辞任を要求した[2]。FIFAへスポンサーとしての権限を効かせイメージ悪化を抑止する目的と見られる[2]。
この内、コカ・コーラが一番最初に声明を発表し[3]、ウェブサイトの中で「競技のために、ブラッター会長に即座に辞任するよう求める」「1日が過ぎるごとにFIFAの評価とイメージは汚され続ける」としている[2]。また、マクドナルドも「ここ数週間の出来事がFIFAの名声と、統率能力についての信頼を失わせている。」とした上で[1]、「信頼できる改革を進められるよう、会長がすぐに辞任するのが競技にとって最善だ」としている[2]。
また、カード会社のVISAも、「ブラッター会長の即時辞任がFIFAにとって最善なのは明らかだ」とした上で[2]、「現在のFIFAの指導部の下では実質的な改革はできない」という声明を出しており[3]、世界で最大手のビール会社のアンハイザー・ブッシュ・インベブもブラッター会長に対して即時辞任を求めている[2]。
これに対し、FIFAのブラッター会長は「辞任はFIFAの利益にもならず、改革を進めるわけでもない」と弁護士を通じて声明を発表しているが[3]、スポンサーとFIFAとの対立は、FIFA自体における今後の運営に支障が出ることが予想されている[2]。