ASEAN、9日から開催—14日には東アジアサミット

【2005年12月8日】

報道機関各社の報道によると、マレーシアの首都クアラルンプールで9日(UTC+8、日本時間より1時間遅れ)から東南アジア諸国連合 (ASEAN) の各種会議が開催される。14日には第1回東アジアサミット (EAS) が予定され、共同通信によれば6日から協議が始まっている。

ASEANを構成するのはインドネシアシンガポールタイフィリピン、マレーシア、ブルネイベトナムミャンマーラオスカンボジアの10ヶ国。東アジアサミットに参加するのは、日本中華人民共和国大韓民国を加えた「ASEANプラス3」と、インドオーストラリアニュージーランド

朝日新聞によると、東アジアサミットに参加が予定されている各国は、8日の高級事務レベル協議で、「東アジア共同体」を創設することを「クアラルンプール宣言」に盛り込んで採択することで合意した。また、中国新聞によると、ASEANの高級事務レベル協議では、7日に、「東アジア共同体」創設について、「クアラルンプール宣言」の案にこれを盛り込む方針を決めていた。

マレーシアのマハティール・ビン・モハマド前首相は、7日の会見で、オーストラリアが東アジアサミットに加わることについて、「アジアに属さない」として反対の意向を明らかにしたことを、中日新聞が共同電として伝えた。また、中国も「ASEANプラス3」を中心とすべきだとしていると伝えている。一方、オーストラリアは10日にASEAN友好協力条約に署名を予定しており、アレクサンダー・ダウナー外相が、「民族や人種で地域分けをすることは無意味」と語ったと、南国新聞が伝えた。日本も東アジア共同体構想を、東アジアサミットを中心として行いたい考えであることを朝日新聞が伝えている。

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