2016年1月のばんえい競馬
【2016年2月12日】
2016年1月の「ばんえい競馬」は元日の1月1日から開幕し、1月1日は1億1997万7100円、1月2日は1億9498万9200円、1月3日は1億4462万8800円を売り上げた[1]。年始3日間の売上げ比率は前年比で119%となり、活気を見せた[1]。帯広市の市長を務める米沢則寿氏は帯広競馬場で新年の挨拶を行った[2]。2007年度からのばんえい競馬の帯広市単独開催への移行から、9年目を迎えられたことに感謝を表した[2]。
鈴木騎手の活躍
編集1月2日には4歳馬以上のオープンクラスの重賞「第38回帯広記念(BG1)」が行われ、単勝4番人気のオレノココロ号が勝利した[3]。勝利騎手は鈴木恵介騎手で管理調教師は槻舘重人調教師。勝利要因について鈴木騎手は午前中に降った雪を「天の恵み」として一因に挙げた[3]。1月3日には5歳馬オープンクラスの重賞「第9回天馬賞(BG1)」が行われ、単勝2番人気の牝馬キサラキク号が勝利した。牝馬による「天馬賞」の制覇は、今回が初めてとなる[1]。勝利騎手は鈴木恵介騎手で管理調教師は金田勇調教師。鈴木騎手はキサラキク号を「牡馬にも負けない強い女の子」と評してみせた[1]。
鈴木騎手の活躍をさらに挙げると、1月25日の第7競走でサカノチサト号に騎乗して勝利し、通算2,000勝を達成した[4]。2,000勝達成について、ばんえい競馬史上では12人目となり、現役騎手の中では5人目の達成となる[4]。なお、鈴木騎手が2,000勝到達に要した期間は18年であるが、藤本匠騎手の19年10ヶ月よりさらに早く、ばんえい競馬史上で最速記録をも樹立した[4]。
競馬法の違反行為に対する動向
編集米沢市長は前述にあった新年のあいさつで、きゅう舎関係者による競馬法の違反に関する不祥事にも触れた[2]。
競馬法違反の件に関しては2月1日付けで米沢市長より、競馬法の第29条と第33条に抵触する行為があったとして、元騎手1名と元きゅう務員の8名に加え、その後の警察の捜査で、新たにきゅう務員1名、元きゅう務員2名、元きゅう務員の妻1名の計13名が被疑者として挙げられ釧路地方検察庁の帯広支部に書類送検されたことが、帯広警察署より米沢市長に対して連絡が入ってきたと、米沢市長自らが伝えている[5]。本件に関しての究明や処置を行い、ばんえい競馬の「信用」を取り戻していくことを米沢市長は宣言した[5]。
元日1月1日の開催風景
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開催前に本馬場の砂厚調整 CC BY-SA 4.0
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開催前に馬橇を打音検査 CC BY-SA 4.0
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開場を待つ場内風景 CC BY-SA 4.0
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開門を待つ観客達 CC BY-SA 4.0
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開門直後の騎手によるお出迎え CC BY-SA 4.0
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「ふれあい動物園」のリッキーとキング CC BY-SA 4.0
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「ふれあい動物園」の乗馬体験コーナー CC BY-SA 4.0
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年頭挨拶を行う米沢則寿市長 CC BY-SA 4.0
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第2障害を上がる人馬 CC BY-SA 4.0
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パドックから本馬場へ移動する人馬 CC BY-SA 4.0
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第2障害を下ったブチオ CC BY-SA 4.0
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第2障害を越えてゆく人馬を見守る観客 CC BY-SA 4.0
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表彰される鈴木恵介騎手とアアモンドロシア CC BY-SA 4.0
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第1障害を越えてゆくコトブキライアンや他の人馬 CC BY-SA 4.0
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「とかちむら」にある十勝輓馬(ひきうま)神社 CC BY-SA 4.0
情報源
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 帯広市 『1月3日(日)第9回天馬賞 (BG1)の結果 ~5歳の頂点は、キサラキク号が牝馬で初優勝!~』 — 楽天, 2016年1月4日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 米沢則寿 『市長室へようこそ - ばんえい十勝 新年開催のあいさつをさせていただきました』 — 帯広市, 2016年1月1日
- ↑ 3.0 3.1 帯広市 『1月2日(土)第38回帯広記念(BG1)の結果 ~6歳馬オレノココロ号が初挑戦にて高重量戦を制す!~ ~1月2日の売上は、帯広市単独開催後2番目の発売額~』 — 楽天, 2016年1月3日
- ↑ 4.0 4.1 4.2 帯広市 『鈴木恵介騎手、通算2,000勝達成! ~デビューから最短の18年で達成~』 — 楽天, 2016年1月25日
- ↑ 5.0 5.1 米沢則寿 『帯広市ばんえい競馬きゅう舎関係者による競馬法違反疑いについて』 — 帯広市, 2016年2月1日