2016年夏季オリンピック開催都市、一次選考結果発表
【2008年6月6日】
毎日新聞や朝日新聞、読売新聞などによると、国際オリンピック委員会 (IOC) は6月4日 (UTC+2)、2016年夏季オリンピック開催都市の一次選考結果を発表。立候補都市の7都市から、日本の東京、スペインのマドリード、アメリカ合衆国のシカゴ、ブラジルのリオデジャネイロの4都市が一次選考を通過した。[1][2][3]
読売新聞によると、一次選考はオリンピック開催能力面のみを評価するもの。各都市がIOCに提出した25項目の申請ファイルを基に選考される[3]。毎日新聞が報じた各国の総合評価は以下の表の通り[1]。
都市 | 得点 |
---|---|
東京 | 8.3点 |
マドリード | 8.0点 |
シカゴ | 7.0点 |
リオデジャネイロ | 6.4点 |
読売新聞と朝日新聞によると、カタールのドーハは、総合評価ではリオデジャネイロを上回っていたが、開催時期が10月に設定されていたことなどが問題とされて選考通過にはならなかった[3][2]。朝日新聞は、一次選考を通過した都市のうち、アジアにあるのは東京のみになったことが、東京での開催の追い風になると分析している[2]。
一方、毎日新聞が報じたところによると、IOCによる世論調査では、東京の支持率は59%と一次選考通過都市の中で最低となっている。石原慎太郎都知事は記者会見で「(世論調査での支持率が低いのは) メディアが足を引っ張るから」と指摘し、メディアに協力を求めた。[4]
また、時事通信によると、石原都知事は「一切国には経済的な迷惑を掛けない」とはしているが、国外に対しては、赤字が生じてしまったときのために国による財務保証などを示す必要がある[5]。毎日新聞は、石原都知事が記者会見で「万が一の時は『国が面倒を見ます』と言ってくれないと。最低限の協力はしてもらいたい」と述べたことを報じた[4]。
毎日新聞によれば、開催地の決定は来年10月2日にコペンハーゲンで開催されるIOC総会の投票になる。そのため、開催都市決定には今回の結果は直接は関係しない。[1]
出典
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 アテネ石井朗生 『16年五輪:「開催能力」買われる…東京1次選考通過 - 毎日jp(毎日新聞)』 — 毎日新聞, 2008年6月5日11時26分 (最終更新6月5日11時27分) (UTC+9)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 アテネ=阿久津篤史、稲垣康介 『asahi.com:東京、五輪選考1次通過、ドーハは落選 16年候補地 - スポーツ』 — 朝日新聞, 2008年6月5日1時4分 (UTC+9)
- ↑ 3.0 3.1 3.2 『2016年夏の五輪、東京など計4都市が一次選考通過 : 運営・話題 : ニュース : 北京五輪2008 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)』 — 読売新聞, 2008年6月5日1時10分 (UTC+9)
- ↑ 4.0 4.1 木村健二、市川明代 『16年五輪:石原知事「登山口だ」…東京1次選考通過 - 毎日jp(毎日新聞)』 — 毎日新聞, 2008年6月5日12時12分 (最終更新6月5日12時18分) (UTC+9)
- ↑ 『時事ドットコム:招致合戦、国の支援課題に=16年夏季五輪候補の東京都』 — 時事通信, 2008年6月5日1時21分 (UTC+9)
外部リンク
編集- "FOUR CITIES TO COMPETE TO HOST THE 2016 OLYMPIC GAMES"。国際オリンピック委員会、2008年6月4日 (UTC+2)。
- 『【招致】東京が2016年オリンピック開催立候補都市に決定!』 — 日本オリンピック委員会, 2008年6月5日 (UTC+9)