2009アメリカ大リーグ ヤンキースがワールドチャンピオンに 松井秀喜が日本人初のMVP

【2009年11月6日】

ヤンキースタジアム (資料写真、CC BY 3.0)

毎日新聞によると、アメリカ大リーグワールドシリーズ(7戦4勝制)・ニューヨークヤンキースフィラデルフィアフィリーズの第6戦が11月4日(UTC-5=アメリカ東部冬時間)、ニューヨーク市ヤンキースタジアムで開催され、ヤンキースが7-3で快勝し、通算成績4勝2敗で9年ぶり27回目の大リーグワールドチャンピオンに輝いた。

この試合は2回ヤンキースがノーアウト1塁から、松井秀喜がライトへ2ランホームランを打って先制。その後3回にフィリーズが1点を返すが、その裏にヤンキースがまたも松井が2ランタイムリーヒットで突き放す。そして5回にはテシェイラと松井のタイムリーヒットで都合3点を追加して勝負を決めた。フィリーズは6回にハワードが2ランホームランを打つも及ばずにヤンキースが優勝した。

日経新聞によると、ヤンキースは最後の打者をセカンドゴロに打ちとって優勝を決めると、地元の大観衆の拍手を前にナインが歓喜の輪を作り、松井もジーターと抱き合って優勝を喜んだという。また別の日経新聞の記事によると、ニューヨーク市内の繁華街・タイムズスクエアにも地元のファンが応援につめかけ、「レッツゴー!!ヤンキース!!」「トゥエンティーセブン(27回目の優勝を)」という大声援が送られ、優勝決定後はファンが一斉に歓声と拍手を挙げたという。

日本人初のMVP・松井「夢のようだ」

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松井秀喜 (資料写真、CC BY-SA 2.0)

毎日新聞によると、今大会のMVP賞(最高殊勲賞)には松井が13打数8安打・3ホームラン・8打点の活躍が評価され、日本人で初めて選ばれた。47NEWSによると、松井は試合終了後の表彰式でトロフィーを掲げた。この日応援席には松井の両親が駆けつけ、父・昌雄さんは「きょうはやってくれると思っていた。秀喜の生涯最高の喜びの日だと思った」とうれしさを表した。

また47NEWSの別の記事によると、松井本人はインタビューで「最高ですね。この日のために1年間頑張ってきたわけですから。何年もここ(ヤンキース)にいたが、ここ(ワールドチャンピオン)まで来られて最高。家族に一番感謝している。MVP賞は夢みたいだ。今日まで予想していなかったからびっくりですね」と喜びを語っている。スポーツ報知によると、松井のバットがニューヨーク・クーパーズタウンの野球殿堂に寄贈・展示されることがヤンキースによって発表された。

スポーツ報知の別の記事によると、松井がかつて在籍した読売ジャイアンツ長嶋茂雄終身名誉監督は「松井の笑顔を見て涙が出るほどうれしさがこみ上げてきた。ヤンキース入団から7年。心身ともに苦労が多かったと思う。コンディションに不安を抱えながらプレーしていたようだが、最高の形で報われた」と松井をたたえた。また読売新聞によると、松井の出身地・石川県では松井の記念館「松井秀喜のベースボールミュージアム」で来館者20人程度が応援し、優勝決定後、あるファンが「松井は石川県の誇りです!!こんなにうれしいことはない」と喜んだ。

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