1985年の阪神優勝時に投げ込まれた?カーネル像、24年ぶりに発見

【2009年3月11日】

毎日新聞産経新聞によると、1985年にプロ野球阪神タイガースセ・リーグで優勝した時、ファンによって大阪市道頓堀川に投げ込まれたとされていた、カーネル・サンダース氏の像(人形)が3月10日夕方(UTC+9)、24年ぶりに引き上げられた。

毎日新聞によると、このカーネル像は1985年の阪神タイガースのリーグ優勝が決まった際、当時のタイガースの主砲だったランディー・バース元選手に風貌が似ていることから、道頓堀川に近い日本ケンタッキーフライドチキン道頓堀店にあったものを興奮したあるファンが胴上げし、それを戎橋から投げ込んで行方不明となっていた。この後、阪神タイガースは長期の低迷が続いたことから「カーネルの呪い」とまで言われ、あるテレビの番組でもそのカーネル像を捜索したことがあった。

同新聞によると、今回、道頓堀川の河川工事で不発弾調査を行っていた作業員のダイバーが、10日夕方4時ごろカーネル像と思われる物体を見つけ、それをクレーンから引き上げた際、阪神ファンのあるスタッフから「カーネルや!!」と大声を上げ、通行人からも歓声が上がったという。今回見つかったカーネル像は汚泥により汚れている。読売新聞によると、今回見つかったカーネル像の上半身はペンキの塗装がはげており、トレードマークである眼鏡もなくなっているが、投げ込まれた当時と同じ笑顔はそのまま残っていたという。産経新聞によると、発見後同市は大阪府警南署にも人形発見を連絡した。

同新聞によると、カーネル像は道頓堀川を管理する大阪市が保管。今後はケンタッキー社と取り扱いを協議するとともに、11日にも行う作業で現状行方不明のままである下半身が見つかれば、それも大阪市が保管するという。

産経新聞・毎日新聞によると、翌11日にも捜索は継続され、同人形の下半身部分と右手部分も相次いで発見され、10日に発見された上半身部分との接合が行われて、24年ぶりに『復元』された。

関係者の声 編集

  • 読売新聞によると、1985年の優勝時の監督で、野球評論家の吉田義男氏は「長年の宿題がやっと解決した。今年は(カーネルの)呪いが解けて、真弓新監督が日本一をしてくれるのと違いますか?」と語った。
  • 朝日新聞によると、阪神ファンの大阪大学教授国定浩一氏は、テレビ局での仕事中にこのニュースを知り、急遽発見場所に駆けつけた。「お詫びとお礼を兼ねてやってきました。仏のようなものすごいいい顔をしている。守り神のようだ」と感想を述べている。
  • また産経新聞・毎日新聞によると、阪神の真弓明信監督が、「人形は甲子園に帰って来てもらわないといけないでしょう」とコメントした。

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