黄海でタンカーから原油流出
【2007年12月10日】 東亜日報日本語版によると、7日午前7時半頃(韓国標準時、UTC+9)、大韓民国忠清南道泰安郡沖の黄海上で香港船籍のタンカーと三星重工業所属の海上大型クレーンが接触・衝突し、タンカーから原油が流出した。東亜日報によると、海洋警察庁の試算によると流出した原油は15,800キロリットルにもおよび、韓国史上最悪の海洋事故だという。
産経新聞や朝日新聞などによると、8日には原油が沿岸に漂着し始めたとのこと。原油の除去作業には二ヶ月程度掛かると見られ、周辺ある養殖いかだやこの地域に生息する生物への悪影響は必至だという。朝鮮日報は、観光地である万里浦海水浴場の砂浜が原油で黒く染まった写真を掲載し、被害状況の深刻さを伝えた。
産経新聞によると、現地では韓国軍や行政機関、地元住民が原油の除去作業に当たっているが、人手が足りておらず作業は難航している模様。
出典
編集- 『泰安沖で最悪の原油流出事故』 — 東亜日報, 2007年12月8日
- 『泰安沿岸を襲った黒い油』 — 朝鮮日報, 2007年12月10日
- 『タンカー衝突、原油流出 韓国沖、汚染の恐れ』 — 産経新聞, 2007年12月7日
- 『流出原油が海岸漂着 漁業被害防止に必死 韓国』 — 朝日新聞, 2007年12月8日
- 『韓国:タンカーから原油流出 沿岸17キロにわたり漂着』 — 毎日新聞, 2007年12月8日
- 『流出原油が韓国沿岸に漂着』 — 産経新聞, 2007年12月8日
- 『原油除去に2カ月以上か 韓国タンカー事故』 — 産経新聞, 2007年12月10日