鶴岡八幡宮の大銀杏倒れる 回復も不可能に
【2010年3月10日】
毎日新聞によると、3月10日未明(UTC+9)神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮で、樹齢1000年とされる大銀杏が根元から倒れているのが見つかった。けが人はなかった。同地では9日から強風続いていた。
この大銀杏は鎌倉幕府の三代将軍、源実朝暗殺事件の「隠れ銀杏」として知られていた。1955年より神奈川県の天然記念物に指定された。
午前4時15分頃に警備員が3回ほど「ドンドン」という音を聞いていたが、この警備員は「積もった雪が落ちる音だと思った」と話しており、その後午前4時40分頃、様子を見に行くと大銀杏が倒れていたという。当時の最大瞬間風速は12メートルだった。
毎日新聞と時事通信によると、東京農業大学地域環境科学部の浜野周泰教授は調査を行い「根元の状態から回復は不可能」とコメントした。時事通信によると、鎌倉市はこの大銀杏について、「資料として残したい」としている。
情報源
編集- 吉野正浩、川端智子 『鶴岡八幡宮:大銀杏、倒れる 樹齢1000年、実朝暗殺の舞台--神奈川・鎌倉』 — 毎日新聞社, 2010年3月10日
- 『大イチョウの「回復不可能」=鶴岡八幡宮、資料保存も-鎌倉』 — 時事通信社, 2010年3月10日