高校総体 プロ選手も出場可能に

【2008年3月4日】 時事通信によると、全国高校体育連盟(高体連)は3月3日、東京都内で行った理事会と評議員会で、プロ的な扱いで活動する選手について一部扱いを変更し、スポーツ振興に有益とされると認められる選手については全国高校総体(インターハイ)に参加できるように改正した。

デイリースポーツによると、「プロ選手」の高校生はそれぞれの都道府県で行われる予選大会からの参加や、その選手が所属する高校のユニフォームを着用することを義務付けるとしている。また、時事通信によると、プロとアマチュアの区分けが明確なテニス等一部の競技についてはこれまで同様に出場不可となる。なお、過去には福原愛選手(卓球)が高校生だったときに特例としてインターハイに出場した例がある。

また、高体連はこの評議員会等でスポーツ特待生制度についても審議をし、これの適用について、高体連に参加する加盟各校の判断に任せるという見解をまとめた。デイリースポーツによると、これは日本高校野球連盟とは一線を画した見解であるとしている。なお、高校野球は高体連の管轄ではなく、日本高校野球連盟の管轄である。日本高校野球連盟は、2009年度以後、各学年につき5人以下を目安とするなど条件付きで特待生を認めている。

時事通信によると、高校野球以外の32のスポーツ競技を統括する高体連は特待生の実態を調べるためのアンケートを行い、それを踏まえて制度を適用する生徒の人数や入学金・授業料などの減免処置なども学校側の良識に委ねるとしている。また第3者が生徒を募集する際に介入するといった過剰行為はそれぞれの高校での自主規制を求める。時事通信とデイリースポーツによると、会見した梅村和伸高体連専務理事は「スポーツで優れている生徒も個性なので、それを伸ばしたいという考えは変わらない」としている。

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