韓国・釜山の射撃場火災 死者全員は焼死

【2009年11月18日】 西日本新聞によると、韓国釜山の「ガナダラ射撃場」で発生した火災事故で、釜山地方警察庁は11月17日(UTC+9 日本時間・韓国時間とも。以下同)、日本人7人を含めた死者10人の死因は「窒息死を含む焼死」であると会見で発表した。

47NEWSによると、この火災は11月14日午後2:25ごろ、ガナダラ射撃場で発生し、10人が死亡、6人が重軽傷を負ったものである。この当時、事故現場に日本人11人がいたとされ、釜山日本総領事館はうち8人の安否が不明、残りの3人は入院したことが確認された。この11人は長崎県の島鉄観光主催のツアーに参加した小中学生時代の同窓生9人と、これとは別のツアーに参加していた男性2人という。西日本新聞によると、死んだ10人の遺体の身元は17日までにDNA鑑定でほぼ特定された。

西日本新聞によると、火災の原因については、銃弾火薬が粉塵(ふんじん)爆発した可能性があるとして、「精密に捜査中である」と警察庁は明かしている。密室火災の原因は多くが有毒ガスを吸った人が窒息死して、その後身体が焼かれるケースが多いとされているが、警察庁のイ・ガプヒョン捜査副本部長は「どちらが先か判らない」とコメントするにとどまった。

閣僚が見舞うなど、韓国政府や釜山市は日本人の遺族や家族の支援を続けている。こうした姿勢について、毎日新聞によると韓国人被害者の家族の間からは「日本ばかりが優遇されている」「行政機関に相談にのってもらえなかった」などとの不満の声も上がっているとのこと。

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