青森の放火・殺人事件、犯人の少年が再逮捕
【2008年1月20日】 朝日新聞によると、1月9日青森県八戸市のアパートで起きた殺害事件で、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された無職の少年(18歳)が、1月20日殺人と死体損壊、現住建造物放火などの容疑で青森県警八戸署に再逮捕された。
サンケイスポーツによると、この事件は1月9日深夜、八戸市のアパートで火災があり、ここに住んでいた少年の母親(43歳)と、いずれも中学生のその次男(15歳)と長女(13歳)の3人が居間で普段着姿のまま遺体で発見された。県警は殺人事件として捜査本部を設置した。翌10日午前6時ごろ、行方不明中だった長男をJR東日本八戸駅で見つけ、刃渡り25センチのサバイバルナイフを振って抵抗したため、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されていた。この後の取調べで、長男は「自分が殺した」と犯行を認め、布団の上に川の字に遺体を並べたことも供述した。
朝日によると、取調べなどから、被害者の帰宅が確認された1月9日の夕方3時40分ごろから遺体が見つかった深夜10時40分ごろの間が犯行時刻と推定されており、長男が長女→母親→次男の順に首などをサバイバルナイフで突き刺して殺害、死んだ母親の腹をナイフで切り付けた後、浴室に漫画などの本を持ち込んで灯油をかけた上でライターに火を付けて放火し、36平方メートルを焼いたとみられる。
読売新聞によると、母親が飲んでいたビールの飲み残しから睡眠薬成分が検出されたことから、捜査本部はまず睡眠薬を使って母親を眠らせた後、犯行に及んだものとみている。また、長男が2007年10月に購入したサバイバルナイフを犯行に使われた凶器と断定した。
出典
編集- asahi.com 『長男を殺人・死体損壊などの疑いで再逮捕 青森・八戸』 — 朝日新聞, 2008年1月20日
- SANSPO.COM 『青森・八戸で母子3人放火殺人…18歳長男「自分がやった」』 — サンケイスポーツ, 2008年1月10日
- YOMIURI ONLINE 『八戸家族殺害容疑の長男、昨秋に凶器購入と小説書き始め』 — 読売新聞, 2008年1月20日