雌阿寒岳が小噴火、2か所に降灰

【2006年3月23日】

21日の雌阿寒岳。火口からの水蒸気が見える。阿寒湖畔温泉より撮影。(GFDL)

気象庁によると、21日午前6時28分 (日本時間、UTC+9) から、北海道釧路市足寄町の境にある雌阿寒岳で火山性微動が観測された。山頂の北西側斜面の標高1,300mの地点で噴火したものと考えられる。

火山性微動が観測されたのち、午前8時10分には灰色の噴煙が観測され、火口の上空400mを南東に流れていた。午前10時30分には噴煙は白色となっていた。このころ、火山性微動は終了した。

午前10時40分には火口の南東10kmの、釧路市内で、微量の降灰を観測。続いて同じ市内の別の場所でも午前11時27分に降灰を観測した。

火山の北西斜面では、長さ150mと300mの2本の泥流が認められた。また、火山性地震を午前0時から午後3時までに63回記録した。

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