陽の当たらない山陰の村に光を─イタリアで巨大鏡設置

【2006年12月19日】

峡谷の底のヴィガネッラ村(2005年撮影、PD
ヴィガネッラ村が位置する、ピエモンテ州ヴェルバーノ・クジオ・オッソラ県

読売新聞などによれば、イタリア北部のピエモンテ州で、陽の当たらない村、ヴィガネッラに太陽光を届けるため巨大な鏡が設置され、17日(UTC+1)に鏡の稼動式が行われた。

The Sunday Timesによれば、ヴィガネッラは高齢化が進む人口197人の小さな村。アルプス山脈の山々に囲まれた深い谷の中にあり、毎年11月中旬から2月初めまでの83日間にわたっては山の陰となって日中でも太陽の光が当たらない。今回の計画は山肌に巨大な鏡を設置し、村の広場に向かって光を反射させて照らそうというもので、同村によれば世界初の試み。

鏡は縦5メートル・横8メートルの大きさで、重量は1トンを超える鉄製の板。11月中旬、ヘリコプターによって運び込まれて設置された。東京新聞によれば、計画に要した費用は10万ユーロ(約1,500万円)弱。鏡はコンピューター制御され、絶えず村の広場を照らすよう太陽を追跡する。The Sunday Timesによれば一日に最低6時間、250平方メートルの面積に光を届けることができる。

The Sunday Timesの伝えるところによると、計画を立案したのは列車の運転手も務める同村の村長、ピエルフランコ・ミダリ氏。7年前にミダリ氏は、建築家であるジャコモ・ボンザーニ氏に話を持ちかけ、それ以降計画を主導してきた。計画にかかった費用は民間銀行および同村と地方議会が負担した。鏡の製造元は、装置は暴風にも耐えるよう作られており最低30年間は確実に使えることを保証すると語った。

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