関西社会人ラグビーの名門・ワールドが休部 選手の減少のため

【2009年3月14日】 ワールド神戸市)は3月13日(UTC+9)、日本の社会人ラグビー・トップリーグ傘下のトップウェストAに所属していたラグビー部・ワールドファイティングブルを2008年度を最後として休部すると発表した。

ワールドラグビー部によると、同チームは1984年に結成し、「ワールド社員が心を一つにして熱く燃えられるもの」という趣旨のもとに作られた。しかし、近年の日本ラグビー界においては、いわゆるプロ化を推進する傾向が強く、同チームもその流れに沿った選手補強を進めた反面、チームの創設当初の趣旨から乖離したことから、2008年に全員を社員選手だけでの運営に移行することを発表したが、より高い舞台でプレーを希望する選手が多くなり、部員数が減少し今後企業チームとして運営することが困難となったとして休部を決めた。今後、ワールドは同じ神戸市にあるクラブチームの六甲クラブのメインサポーターとして活動し、その社会人トップチーム「六甲SEA HAWKS(シーホークス)」を「六甲ファイティングブル」と改めることにして、同社社員でラグビー選手を継続する選手を含めて活動するとしている。

スポーツ報知によると、2008年の運営体制の見直しを発表した時の所属40人のうち、11人は他チームへ移籍、10人は退社したという。東田哲也ゼネラルマネージャーは「世界的な大不況とは関係が無い」と説明した。

スポーツ報知と神戸新聞によると、ワールドラグビー部は1994年に神戸製鋼チームの公式戦連勝を71でストップさせて当時の関西社会人ラグビーリーグに初優勝、1999年には全国社会人ラグビー大会準優勝という経歴があった。トップリーグには2003年の第1回大会から参戦してきたが、2007年にトップウェストAに降格した。チームは3月14日に開催する感謝祭を持って活動を休止する。

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