長野県のスキー場で雪崩 大学生が巻き込まれる

【2008年2月4日】 中日新聞によると、長野県小谷(おたり)村にある栂池高原スキー場で2月3日夕方に雪崩が起き、スキー合宿をしていた愛知大学学生らが重体となっていた事故で、同大学国際コミュニケーション学部2年生の大木亜紀さん(20歳)が4日午前、搬送先の松本市病院で死亡した。また読売新聞によると、引き続き意識不明となっていた同じ学部2年生の大竹麻友(まゆ)さん(20歳)も4日夕方同じ松本市の病院で死亡した。中日によると長野県警大町警察署は業務上過失致死傷罪で、グループを引率した非常勤講師2人から事情聴取し、当時立ち入り禁止になっていた「林間コース」に入った経緯などを調べている。

雪崩事故は2月3日夕方4時ごろ発生。学生と指導者9人中7人がこの事故に巻き込まれ、このうち大木さんと大竹さんが重体(後死亡)となったが、他の5人は自力で脱出し、2人が軽い怪我をした。当時スキー場は雪崩が発生する3時間前に初心者向け林間コースで新雪がずり落ちてるのを確認しこのコースを立入り禁止にし、入り口にネットや看板を立てて閉鎖にしていたが、大町警察署の調べではこのグループの指導員はそれを認識しながらコースに立入ったと話している。読売によると、大学関係者の話で雪崩に遭遇した7人の学生の多くは初心者が多かった。

また、中日の別記事によると、このスキー合宿は体育の集中授業の一環として1月31日から4泊5日の日程で開催される予定で、学生・指導教員ら約90人が参加していたが、4日午前中に予定されていた授業は取り止めとなり、参加者は2台のバスに分乗して愛知県に帰った。

読売によると、この林間コースは頂上付近にあり、コースの斜面が緩やかで初心者でもすべることが出来る。しかし、周辺には初心者コースはなかったという。

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