長岡で震度5強、中越地震の余震とは別か

【2005年8月21日】

震源の位置(米国地質研究所による)

気象庁によれば、日本時間8月21日午前11時29分ごろ(UTC+9)、新潟県中越地方の深さ17kmを震源とするM5.1の強い地震があり、新潟県長岡市小国町で震度5強、小千谷市で震度5弱などをはじめ、関東甲信越地方を中心に強い揺れを観測した。この地震の震源は、2004年10月に発生した新潟県中越地震の余震の範囲より西に10kmほど離れており、中越地震の余震ではないと見られている。

なお、この地震による津波の心配はないという。

また、今後数日以内に震度4程度の余震が起きる可能性があり、同庁で注意を呼びかけている。

各地の主な震度は以下の通り。

  • 震度5強 新潟県長岡市
  • 震度5弱 新潟県小千谷市
  • 震度4  新潟県上越市、柏崎市、十日町市、刈羽村、川口町、長野県三水村
  • 震度3  新潟県糸魚川市、魚沼市、長野県信濃町、群馬県高崎市、沼田市など

震度4を観測した新潟県柏崎市北半田のパチンコ店では、地震の揺れで天井からつり下げられていた幅約50センチ、長さ約2メートルのガラス板(たれ壁)が8枚落下し、客の男性2人が割れたガラス片で軽傷を負い、市内の病院で手当を受けた。 また、上越市の老人福祉施設では面会に来た40代の女性がエレベータに閉じこめられたが、約50分後に無事救出された。

新潟県柏崎市の東京電力柏崎刈羽原子力発電所には異常が見つからず、通常通りの運転を行っている。

JR東日本によると、上越新幹線は地震直後に運転を停止したが、3分後に再開した。在来線では、信越本線の長岡~柿崎間、北越急行の六日町~まつだい間で運転を見合わせていたが、北越急行は約2時間半後、信越線は約4時間後に運転を再開した。

北陸自動車道は、柿崎~西山インター間が上下線ともに通行止めになったが、午後0時25分に解除された。

震源の位置(米国地質研究所による)


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